ブラジルサッカー業界でも稀にみる惨事 ~リオデジャネイロ州のチームの若手育成選手が火事の被害に~
少々胸を締め付けられる事件がブラジル、リオデジャネイロ州のヴァルジェン・グランデにておこってしまいました
ポルトガル語の記事はこちらをご参照ください
こちらの記事によるとフラメンゴというブラジルの強豪サッカーチームのユース生が合宿に使っていた建物(コンテナ)が火災によって大ダメージを受けたとのことです
その火災の際に総勢10名の若手が犠牲になり、死亡した若者達の平均年齢はなんと14.6歳でした
なかにはブラジルユース代表にまで選ばれた未来ある若者がいたようです
この事件に関してですが、あまり日本語で詳しく語られていないようなので可能な限り掘り下げていきたいと思います
事件当日
火災が起きたのは現地日時の2019年2月08日(金)の朝方と見立てられています
当日、施設内にいたのは24名の14~16歳で構成されたチームのユース生でした
そのうち10名が死亡、3名が重傷を負うブラジルサッカー業界でも稀に見る惨事となりました
朝方ということで皆が寝静まっているとこへの火災だったそうです
朝方の5時17分に地元消防署へ連絡が入り、消防隊員は5時38分に現地へと到着し一時間足らずで鎮火に成功したとのこと
怪我を負わずに施設から出た生存者の話では「ボン!と音がした。そのあとに火が回り始めた」と……
原因
発火元は生存者の発言から「エアコン」だったと検討がついています
地元警察の科学班によると火災の原因はエアコンの短絡(ショート)が有力だとのことです
ただコンテナ、防火性に問題があったことが発覚しています
コンテナの壁内に防音性と耐熱性に比較的優れている「発砲ポリウレタン」でコーティングされていたようです。ただ、コンテナ会社が使用したポリウレタンは火に滅法弱く、ポリウレタンにショートした際の火花が引火したのではというのが今のところ最も有力な説となっています(当のコンテナを扱った会社は否定していますが……ブラジルの会社は都合の悪いことは最後まで否定します)
後日談
フラメンゴというブラジルのサッカーチームは何よりも伝統ある古豪で強豪のチーム、それだけに様々な人たちが追悼の言葉をささげてくれました
中にはフラメンゴにお世話になったという「ロナウジーニョ」や「ネイマール」、サッカーの神様「ペレ」も追悼の意をツイッターで述べました。
その中のペレの言葉を訳してみたいと思います
Meu dia começou com as notícias sobre o incêndio no CT do @Flamengo - um lugar onde jovens perseguem seus sonhos. É um dia muito triste para o futebol brasileiro.
フラメンゴの合宿施設が火事になっているというニュースで僕の一日は始まった。若者たちが各々の夢を追いかける場所がだ。今日という日はブラジルサッカー業界にとって悲しい日になる。